転職半年で妊娠、1年で産休。心境と周囲の反応のリアル
産休に入ってしばらく経ちました。
今まで転職についての記事も書いてきた通り、
私は昨年今の仕事に転職しています。
妊娠がわかったのが転職してきて半年ちょっと経った頃、そして転職1年ほどで産休に入りました。
一般的に見ると、転職~産休に入るまでの期間は短い方ではないかと思います。
なんとなく、転職1年経ってから妊活を始める方が多いような。
このタイミングで産休に入ることを、正直、申し訳ないな、と思う気持ちがあります。
一方で、後悔はなくこのタイミングで産休に入ってよかったとも思っています。
今日は転職半年で妊娠、1年で産休に入った私のリアルな心境と、今までの周囲の反応について書こうと思います。
デリケートな話ですし、人によって考え方が大きく異なる話題だと思うので、もし不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。
転職して短い期間で妊娠した方が悩んでいらっしゃったら、という思いで記事を書いているので、こういうケースもあるのだな、程度に読んでいただければと思います。
※丁寧に書きたかったので、とても長くなってしまいました;;
転職後早めに妊活開始した理由
元々、私も前職で転職してきた方たちを見ていて、転職後1年経ったくらいで妊活を開始する予定でした。
ですがコロナの自粛期間中に、家族計画を変更することにしたのです。
元々転職するかどうかを決める時に、夫に妊活を始めるのは転職1年後からになってしまうと思うけど、いいかな?と相談をして、「私のやりたいことをやるチャンスは逃さない方がよいよ!」と賛成してくれました。
その時、夫自身も気づいていなかったそうなのですが、本当は早く子どもが欲しいという気持ちがあったそうです。(夫は私より6つ年上です)
その思いが自宅待機中にこれからの人生を考える時に強くなったようで、沈みがちになっていたので理由を聞いたところ気持ちを打ち明けてくれました。
私は人生の中の優先順位は「家族を大切にすること」が最上位だという思いがあったにも関わらず、今まで気がつかなくてとても申し訳ないと思いました。
そして、家族計画について話し合いました。
私は学生の時に不正出血や生理不順になったことがあり、婦人科で「違うと思うけど、もしかしたら多嚢胞性卵巣症候群の可能性もある。将来妊娠する時になんらかのお手伝いが必要になるかも」と言われたことがあります。
なので勝手に「妊娠しにくい体質である可能性が高い」と思い込んでいました。
そこで制度上育休がとれる時期を計算して妊活を始め、半年経って自然妊娠しなかったら不妊治療の病院に行くと二人で決めました。(しかもどこの病院に行くかまで調べて決めていた)
自宅待機中の持て余してしまう時間で夫と前向きな話し合いができたし、人生プランの見通しも立てられて、大変満足!でした。
勝手に「半年後くらいに妊娠できれば御の字、ちょうど転職1年以降で妊娠できればいいな~」と思っていたら・・・妊活開始早々に妊娠!
いろいろな心配や可能性があった中、妊娠できたということはとても嬉しかったですし、夫も望んでいたのでよかった、という安堵で幸福な気持ちになった一方、
なぜかすぐに妊娠するという可能性をあまり考えられていなかったので(完全に私の落ち度ですが)、職場に申し訳ないという思いと、どう思われるだろうかという不安もありました。
正直、不安の方が大きかったと思います。
そうして職場に報告するまで、ぐるぐるいろんなことを考えたり、不安になったりを繰り返していました。
職場への報告、周囲の反応
心配していたのが、転職してから産休に入る期間が短いことを別にしても、周囲にお子さんのいる女性がいなかったことです。
- グループ内に子あり女性がいない
- 女性は多いが、同年代はまだ子どもがいなく、他は子なしを選択した方
- パパは上司含め2名
会社全体としては育休・産休に入っている女性はかなり多いそうなのですが、たまたま本部内には育休中という女性も少なく、なぜか育休をとった、という話を聞くのは男性ばかりでした。
転職してきて自宅待機期間もありまだ本部の事情に精通しておらず、そもそも女性が産休に入ることついてどんなイメージを持たれているのか不安に思っていました。
上司への報告
まずは上司に方向するタイミングを悩んでいたのですが、「10週入るまでは10%くらいの確率で流産があるので、母子手帳をもらうのはその後で良いですよ」と言われていたこともあり、11週に入ってから報告しました。
「配属からあまり日が経っていないのに申し訳ないのですが、妊娠していて、○月出産予定で産休に入らせていただきたく思います」という旨を報告したと思います。
「ちょっと微妙な顔をしてから、おめでとうと言ってくれるんだろうな~おめでとうって言ってくれたら御の字だな」と予想していたのですが、
本当に嬉しそうな顔で即「おめでとう!」と言ってくれたので驚き、嬉しかったです。
その後話してくれたのですが、上司は体外受精で遅めの子どもだったため出産に理解があり、さらに一度に部下が複数人産休に入った経験もあるようで一人入るくらいではまったく問題ないよ~とのこと。
「俺はマネージャーだったけど仕事早く切り上げて育児してたよ、絶対旦那さんにも育児参加してもらった方がよいよ!」というアドバイスもいただき、無事に報告がおわりました。
妊娠中はいつ体調が崩れるかわからないから、早めに報告してくれてよかった」とも言ってくれました。
安定期には入っていませんが、上司に早めに報告してよかったです。
その後も切迫早産になった時も「なるべく自宅で働いて、早めに休みに入ってもOK」と言ってくださったり、
キャリア面談時には「今、コロナ禍のイレギュラー対応が多くてキャリアプランと違う仕事をしてもらうことも多くなってしまっているから、産休に入るのは良いタイミング。産休中にしっかりその後のキャリアプランを考えて教えてね。」と言ってくださったり、
とにかく理解のある方で大変助かりました。
◎教訓
言いにくくても上司には早めに報告する。万が一体調を崩して急に仕事ができなくなることもあるし、後任についても早くから考え始められるので上司もやりやすい。
同僚への報告
ひとまず上司が好意的な反応をしてくださったことで少し心が軽くなりましたが、実際に産休に入って負担をかけてしまうのは同じグループのメンバーです。
メンバーには安定期に入ってから報告しました。
なるべく直接、一斉ではなく個人的に報告したのですが、反応はみんな同じ感じで
「びっくりしたけどおめでとう!いや~このご時世に本当にめでたい!ぜんぜん気づかなかった!つわり大変だったんじゃない・・・?」という感じでした。
「産休に入る前にこの仕事はお任せしたい」と頼ってくれる一方、私が切迫早産の時はかなり気遣って「早く終業してね!」と言ってくださる方ばかりでありがたかったです。
正直、早く産休に入ることについてそれぞれ思うところはあったかもしれませんが、みなさん最終出社日もプチセレモニーを開いてくれて一人一人お言葉をいただき(みんな仕事や性格を褒めてくれたTOT)、あたたかい職場だなと前向きな気持ちで産休に入れました。
◎教訓
相手の反応はコントロールできないので、大きな気持ちで構えて思い悩み過ぎない
同期も同じ感じ
同期も同僚に報告した時と同じような反応をしてくれましたが、前置きが「まだ入社して日が浅いけど~」だったせいでみんな転職をするのではないかとびびったそうです。
(私の会社はコロナの影響をもろに受けていて、1年早く転職してきた先輩は何人かや辞めていたところでした)
だから、上司に報告した時も同僚に報告した時も、もしかしたら「辞めちゃうのかも」と思わせてしまったこともあり反応が柔らかかったのかもあるしれません;;
と、報告まで胃が痛くなるくらい思い悩んだ私でしたが、周りの反応はとても暖かいものでした。
なんでこんなに暖かいのかというと、下記のような理由だったのではと思います。
- コロナ禍という特殊な状況だったこと(これは非常に大きかったかと)
- 周囲がダイバーシティに理解があったこと(ありがたかった)
- 少しでも信頼を得られるよう仕事面で努力したこと(これも理由の一つであると思いたい笑)
上二つは自分ではどうにもならないので、三つ目についてどう考えて行動したか、書いていきます。
気をつけたこと、心の持ち方
「産休・育休は労働者の権利。少子化のこの時代、周りがとやかく言うことは言語道断」
もちろん、理想の社会としてはそうあるべきかもしれませんが、周囲にはいろんな立場の人がいます。
仕事>プライベートが当たり前の時代にがんばって生きてきた人、会社に配慮して子どもを持つのを遅らせた人、子なしを選択して生きている人、子どもが欲しくてもなかなかうまくいかない人・・・
「社会に貢献するために子どもを産むから、後の仕事お願いね。」と当たり前のように考えるのは、産む側のエゴかもしれません。
特に私は、転職してきていろいろと教えていただいている最中。
せっかく戦力として使えるようになってきた中、1年ほどお休みをとるというのはどうなの!?と心の中では思っている方もいたかもしれないと、思います。
そこで周りのためというよりは自分が後悔しないために、妊娠中に特に意識して気をつけたことがあります。
手伝えることは何でも手伝う
まだ今の会社で経験が浅いとはいえ、他の方の仕事で自分でも手伝えることは必ずあります。
自分に少し余裕があるときや、自分より明らかに余裕がなさそうな方がいるときには、積極的に仕事を引き受けるようにしました。
もちろん、つわりで体調が悪いときには無理しない程度にですが^^;
そう心がけることで、やる気があると周りに認めてもらいやすい上に、自分の仕事だけをするよりも会社やグループのことを理解できるスピードがはやまります。
これは産休まで時間がない私にとっては、大事なことでした。
明日倒れても良いように仕事をする
転職してきて日が浅いとはいえ、中途は即戦力として扱われます。
気づくと明日倒れたら自分以外対処法がわからない、という仕事が増えていました。
特に切迫早産になってからは、いつ即入院になってもおかしくないので、
①明日でも良い仕事でもなるべく今日終わらせる
②できる限り仕事の進捗をグループの同僚に共有し、対応できるようにしておく
※自分の仕事を相手に伝えるだけではなく、相手の仕事も手伝えるように共有してもらうようにしました
心の持ち方
最後に、心の持ち方について。
妊娠中は仕事のこと以外でも不安やストレスに感じることがたくさん出てきます。
過度のストレスは自分にも赤ちゃんにも良くないので、できるだけ下記のように考えて過ごしました。
自分で決めたことなので、批判されても仕方のないこと。
産むという選択肢以外もちろん自分の中にはないのだから、この状況でベストを尽くす。
周りにかけてしまう迷惑を少しでも減らし、一つでも多く貢献してから産休に入れるよう努める。
自分が周囲の人の立場だったら、不快には思わないものの、「おっ、産休早いな~」くらいには感じていたかもしれません。
(正直に白状すると、前職で転職後早めに産休に入る方を見てそう感じたことはあります。ただ自分もいずれ出産したいと思っていたので、良いことだな~と思っていました。やはり立場によって考えることが違いそうですね。)
男性の時短について、育休、時短を経験済みのママ達からやや批判めいた言葉を聞いたこともあります。
自分が育休をとっているからと言って、少し状況が違う他の方に対して必ず理解があるわけではないんですね。
考え方は、十人十色。
すべての人に認めてもらうことは不可能だし、自分で決めた道には責任を持って、なるべく周りに迷惑をかけないよう配慮しつつも前向きに過ごすことが一番かなと学びました。
私はこのタイミングで子どもを産めることは、家族のためにも、コロナ禍であることを考慮するとキャリア的にもよかったと思っています。
もし同じような状況で悩んでらっしゃる方がいたら、自分の責任で産むと決断できたのです。
今の状況で自分ができることを考えて、それを体調の無理のない範囲で実行できれば◎
きっと後悔なく出産を迎えられると思うので、悩んでしまうこともありますが、なるべく前向きにがんばりましょうね。
最後に、最終出社日に同僚からいただいたプレゼント。
妊娠後期に入り、動悸や息苦しさ、夜中に何回も起きて眠れない、、などマイナートラブルが多発していますが^^;
これを飲んで、残りの妊娠期間も前向きにがんばります!
長~いブログを、読んでいただきありがとうございました。
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